損害賠償の法的合理性(保険賠償の場合)

損害賠償責任保険の賠償成立要件を検討してみましょう。

 賠償責任保険の具体的な法律上の責任を明確にしてみましよう。以下は法的観点から賠償責任保険適用に関する説明です。(以下弊社研修資料によります。)

被害者の受けた損害は、加害者との因果関係を立証できるでしょうか。被害者は、損害額を請求することによって、因果関係を立証し、損害賠償額を請求することができます。

事故発生時の「初動対応」は、極めて重要です。賠償金額は、示談乃至裁判によって解決します。

解決は、双方の妥協によるもので、賠償の確定に至るまでも、事故の発生原因など又心証を害したため解決が困難になるなど、事故発生時の状況や事故原因など明確にし記録しておく必要があります。以下初動対応について、損害賠償保険を念頭に検討してみます。

各社の事故報告書は、比較的簡便になっています。重要なことを中心にまとめていますが、事故解決の進展に比例して、必要な事柄を確認してきます。加害者は、できるだけ詳細に記録を残しておく必要があります。示談時には多額の賠償請求を受け、大変なことになる場合も想定できます。

・社内情報

・保険会社報告等

に備えましょう。

            〇事故報告書乃至記録簿ひな形